IFRSサステナビリティ開示基準の基準開発(2022年11月のISSB会議)
11月のISSB会議では、引き続き重要論点の再検討が続いています。今月は2回のISSB会議が開かれ、リスク・機会を特定し開示情報を検討する際におけるSASB基準の検討の要求、TCFD提言に沿ったシナリオ分析の実施、見積りが変更された場合における比較期間の指標の修正、サステナビリティ財務情報の開示時期等が議論されました。
11月のISSB会議では、引き続き重要論点の再検討が続いています。今月は2回のISSB会議が開かれ、リスク・機会を特定し開示情報を検討する際におけるSASB基準の検討の要求、TCFD提言に沿ったシナリオ分析の実施、見積りが変更された場合における比較期間の指標の修正、サステナビリティ財務情報の開示時期等が議論されました。
9月に引き続き10月のISSB会議でも公開草案に対して寄せられたコメントについて再検討が行われました。10月の会議ではDraft S1で用いられていた重要な概念についての修正が行われ、またSASB基準の今後の取扱いについても議論がされました。公開草案からの変更点を中心に重要な議論について解説いたします。
開示すべきでない情報ばかりが開示され、本来開示されるべき情報が開示されていない。そのような開示の問題を解決するために始まったプロジェクトの2022年10月のIASB会議の内容をお届けいたします。
2022年10月のIASB会議では、IFRS 9号PIRプロジェクトに関して、FVOCIオプションの取扱い、ビジネスモデル、電子決済を用いた現金の移転についての議論及び暫定決定が行われました。これらの内容について解説いたします。
ESG特性を有する金融商品及び契約上リンクした金融商品についてのIFRS9号の改訂が暫定決定された2022年9月に引き続き、10月の会議では関連するIFRS7号の開示の改訂及び移行措置が議論されました。
2022年3月に公表されたIFRSサステナビリティ開示基準の公開草案について7月末にてコメントが締め切られ、9月の会議でコメント分析と今後議論すべきトピックの選定が行われました。2022年9月のISSB会議の内容を解説いたします。
2022年9月のIASB会議において、ESG特性を有する金融商品のSPPI判定及び契約上リンクした金融商品(Contractually Linked instruments, CLI)に関して、IFRS9号を改訂する暫定決定が行われました。これらの内容を解説します。
複雑過ぎるという批判もあるIAS第32号を改訂するプロジェクトが現在進められています(FICEプロジェクト)。自己の資本(株式)を取得する義務を含むデリバティブ(IAS32.23)の規定についての改訂が暫定決定された2022年9月のIASB会議の内容をお届けいたします。
2022年6月のIFRIC会議において、「電子決済システムを通じて金融資産が決済された結果受け取ったCashの取扱い」のアジェンダ決定が最終化され、IASBの反対がなければアジェンダ決定が公表される予定でしたが、2022年9月のIASB会議において、基準設定の可能性を探っていくことが決定されました。
コロナ禍においてはリース料(家賃など)を免除する取引が行われましたが、借手についてはCovid-19関連のIFRS16号の免除規定が適用される一方、貸手については通常のIFRSに基づいて会計処理を行う必要がありました。今回は、リース料が免除された場合(ただしそれ以外の契約変更がない場合)における貸手の会計処理についてのIFRIC議論を解説いたします。
SPACを取得する際に、SPACが発行していたワラントに対して新たなワラントを発行する取引の会計処理が議論されました。今回のIFRICの議論はIAS32号とIFRS2号の適用範囲の議論も含んでおり、その影響はSPAC取引に限定されるものではありません。今回はこの難解と思われる議論をやさしく解説いたします。
2022年7月のIASB会議において、ESG特性を有する金融商品のSPPI判定及びCLIとノンリコースの区別に関して、IFRS9号を改訂する基準設定の議論が開始されました。これらの内容を説明します。
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